聖地巡礼 10年ぶりに『ラーメン二郎』にチャレンジした結果 / Challenge to “Ramen Jiro”.
個人的には苦手意識のあったラーメン二郎さん、最近見え方が変わって来ました。
こんにちは、ノマドです。
今回はラーメン二郎に行き挫折、そして後日喜びからのトラブル発生、結局ラーメン二郎の魅力とは何なのか、が少しだけ見えて来ましたのでご紹介いたします。
『ラーメン二郎デビュー戦での苦い思い出』
ラーメン二郎、もともと関西住まいだった私にはあまり馴染みのないラーメン店でした。
それもそのはず、ラーメン二郎は2019年5月現在で40店舗、殆どが都内に固まっており、郊外も札幌、仙台、新潟、福島、千葉、神奈川と全て東日本エリアへの出店なのですね。
そしてノ私は東京に移住した10年頃前には『ラーメン二郎』より先に『らーめん 大』が目に付きます。
『おっ、このお店、普段不足がちな野菜がたっぷり摂れる!」
とハマりました。しばらく経ち新宿にて『ラーメン二郎』を発見。とりあえず入り何も考えずに確か「豚、野菜マシで」とか言った記憶が。そして…
あまりの量から半分以上残してしまい、その日から10年以上『ラーメン二郎』を封印しておりました。そんなある日、『中華蕎麦 とみ田』さん店主冨田氏主演の映画『ラーメンヘッズ』の中で
なんでも冨田氏は休日にラーメン屋巡りをするのが趣味で、特にお気に入りのお店はなんと『ラーメン二郎』との事。その理由は「700円とか800円でお腹一杯になれる、そして人間が本来求めてしまういかにも体に悪そうな、これ本当によくできた悪いラーメンなんすよ」笑。
その映像を見て今まで避けていた「ラーメン二郎」が気になり再びチャレンジする事に。
『二郎待っていろよ、完食してやるからな』
『聖地 ラーメン二郎 三田本店』
お店の場所は『こちら』です。
JR京浜東北線田町や、都営三田線三田駅より750メートル、徒歩約10分。慶応義塾大学のすぐ近くです。
GW中の夕方、待ち人数はざっと20人ほど。実は事前に「ラーメン二郎各店舗 営業日確認表」みたいなもので確認したところこの日は三田本店は「休み」になっていたんですけどね….何だったのかその情報は….。
店舗裏まで行列が伸びているので最後尾に付きます。居ました山田店主。
店内からは
「超絶旨そうな匂い」が漂って来、テンションが上がります。
10年ほど前『ラーメン二郎 新宿小滝橋通り店』に行った時は行列などなくすぐに入れたので匂いの事など分かりませんでしたがこれ
「美味しいものを提供しているお店から漂う匂いじゃん!」。
ノマドは「ラーメン二郎」を以前半分以上食べ切れなかっただけで勝手に「ボリュームだけが取柄の化学調味料をふんだんにしようした不健康なラーメン」と決め付けていたのかもしれません。
ラーメンのボリュームの割には行列の回転は速いです。20分程で既に店舗正面にやって来ました。
お店の前には自販機が2つ。
実際に購入している方もいらっしゃいましたが、どこよりも脂っこいラーメンを提供しておいて「食事の脂にこの1本」を提案するのはさすが商売上手(笑笑)。
三田本店は、ルールではないようですが並んでいる間に、入口付近に来たら皆食券を購入しています。少しでも全体の回転が効率化するよう気を利かせているのでしょうか、ノマドもそれに習い食券を購入。残念ながら「豚ダブル」は既に売り切れのため「小豚ラーメン840円」を注文。
10年ぶりのラーメン二郎とご対面!。アブラ多め、カラメ、ニンニクと調子に乗って言ってしまいました。
先ずは野菜を食べて行き、途中チャーシューを食べます。野菜が多くてなかなか麺に辿り着けないです。
序盤、ペースは順調で美味しさも充分味わえるのですがあるところから急激に苦しくなってきます。
カラメ、の意味を理解していませんでした。当方、オプションは足せば足すほど得なものとの浅はかな認識でおり…。カラメ、ものすごくしょっぱい事に気付きます(汗)。そもそも三田本店はデフォルトでもしょっぱめとも言われているようですし。
ただでさえ濃い目の味付けなのに、10~20代の運動部の学生とかでもないのに『カラメ』は自殺行為でした…。
苦しいよー、しょっぱいよー。チャーシューなんてかじるだけで、あまりのしょっぱさに水をガブガブのんでしまう有様。
ノマドだけ異様に水を飲む事が増え、より食べ進める事が困難になって行きます。
そんな中、ノマドと同じタイミングで入店した若い人たちは完食して行きます。60代後半くらいと思われるご夫婦まで完食か、と思われたその時
「ご馳走さまでした。残しちゃってごめんなさいねー」と。
あ、そっち系ね。てか、どうして食べ切れると思ったの?笑笑。
さすが三田本店、麺の量もノーマルでも2玉以上あるんじゃないですかね?。
少しずつ、少しずつ食べ進めて行くもゴールは見えず。この日は朝昼食も抜いて来ましたが、完食計画を全力で妨げる
『カラメ』『アブラ多め』『ニンニク』たち。特に『カラメ』。
「どうあがいても今回は食べ切れませんでした。大変申し訳ございません」。
のちにラーメン二郎の大盛り野菜マシも余裕で食べ切れるようになり分かったのですが、食べている途中で少し「あれ、今日きついかも」と思った時はチャーシューは最後に残してまず麺と野菜を平らげると意外と完食できることが判明。
お店の方には5回くらい深々とお辞儀をしながら退店させていただきました。
『再チャレンジ』
後日再チャレンジ。今回は『ラーメン二郎 新宿小滝橋通り店』。
今回は次回の反省点を生かして「味薄め」「野菜少な目」「麺少な目」とたぶん
『全ジロリアン中、最弱メニュー』で臨みます(笑)。
格好なんてつけてはいられません。先ずは「完食する事」が先。なんせノマドは自身の人生で未だに、ラーメン二郎を完食できていないのですから…。
新宿小滝橋通り店はたぶん、そこまで並んでいない(過去2回訪問での情報)気がするのですが理由が分かったような気が。
値段が新宿価格なんですよね。
ぶた入り大Wラーメン(豚8枚、麺大盛り)が三田本店だと850円なのですがこちらですと1250円ですからね。本店が港区にあるにも関わらず値段が一番良心的なのはさすが山田氏の人柄がにじみ出ております。
小ラーメンだと三田で600円、新宿で750円とそこまでの差はないんですが。でもこちらの店舗、珍しく学生割引があったりもします。
この日は最弱メニューで行くので心にも余裕があり「ビール(中瓶)おつまみ付600円)も注文。
店内でビールを頼んでいるのはノマドだけ。ラーメンが提供されるまでの時間つぶしにもぴったりです。
そして朗報、新宿で瓶ビール中瓶が600円というのはごくごく普通の金額ですがおつまみが予想外に豪華です。
排骨(パーコー。豚のスペアリブ)、煮卵、野菜にタレをかけたもの。野菜少な目を注文しつつここで野菜を食べるのはどうなのって感じもしますが(笑)。
ビールがよく冷えていてうまい、二郎ビール、これもまた格別。いいね!。
とそこでまた事件が。60代前半~後半くらいのお姉さまが苦しそうなお顔で「ごちそうさま。ごめんねぇ、麺少な目ってあるの知らなかったの。次はそうするわ」とリタイア。
わずか3回の訪問で自身も含めると4人のリタイア者を見るとは。もしかしてこれ、頻発しているのかも知れませんね。
麺少なめ、野菜少なめ、味薄め、ニンニク少なめの、ジロリアン最弱メニューとご対面。
周囲のジロリアンから結構驚きのリアクションが。特に野菜、少なめというかほとんどなくなっちゃいました….。
食べ切れる安心感から、そしてなにより「味薄め」を選択したことにより中年ノマドには一気に食べやすいラーメンになりました。
こうなるとチャーシューの旨味や麺のコシ、野菜、脂っぽいスープでさえ楽しめます。
俺は今、体に悪い旨いものを食べている、そう、ラーメンの魅力、二郎の魅力ってこれなんです!。
周りなど気にせずラーメンに没頭し、その日の疲れを取る、これぞラーメン。
あっという間に完食。他のジロリアンさんたちを見ていてもスープを完飲された方をまだ見た事がないのでスープを残すのは二郎ではアリ、なんだと思います。
さすがに塩分濃度高すぎて完飲はやばいですよね(笑)、ま、飲みたい方はどうぞ。
うーんなんだか、自信が沸いてきました!。
『再々チャレンジ』
さて、前回で自分の弱点がいったいどこにあるのかが分かりました。ノマドの弱点は1番は塩辛さ。『カラメ』をむしろ『味薄め』にする事で「小豚ラーメン」なら野菜、麺量そのままで完食できると思います。
京成大久保店。開店直後。並びはなし、これは良いぞと思うと店内に10名ほどの立ち客が。俗にいう「背後霊」ってやつですね(笑)。
「小ブタ800円」を購入。いつかは「小ダブル900円」にもチャレンジしたい!。
なるほど、見ているとこちらのお店もなかなかに野菜を大量に載せています。
やってしまいました、味薄めを伝えるタイミングがわからず既にノマドのラーメンは完成していました。
おかみさん 「ニンニクはどうしますか?」
ノマド 「ニンニク入れてください、あと、味薄めでお願いします」
「味薄めでお願いします」のフレーズだけ聞こえなかった事にされるノマド(笑)。
こちらの店舗は提供直前に「ニンニクをいれるかどうか」だけ確認が入るシステムのよう。だからその他の好みは最初に伝えないといけないんですね…。なにかラーメン二郎って、やるかやられるかの真剣勝負、みたいなところありませんかね?。
まぁ今の私なら頑張ればいけるでしょう。脂多めにはしていないし。
いやぁそれにしても、通えば通うほど二郎はクセになりますねぇ。『中華蕎麦 とみ田』店主がいうようにほんとこれ、悪いラーメンですよ。
人間が本能的に欲する脂や炭水化物、そしてニンニク、タレ、といった刺激物に決め手は化学調味料、別名魔法の白い粉(笑)。
不健康そうな中にもたっぷりチャーシューのたんぱく質や山盛り野菜が不健康さをオブラートに包む感じ、このバランス感やボリュームによる満腹感、食べ切った時の達成感。
いやぁ、たまんないっす(笑)。
麺と野菜をひっくり返す「天地返し」は使わず普通に野菜を完食、この後はチャーシュー、麺の繰り返し。
味薄めじゃないので途中から案の定しょっぱく苦戦しますが身体も慣れてきたようです。
余裕、ではなかったものの完食でーす。
前々回は残してしまった三田本店の「ぶた入りラーメン700円」を店舗ごとの量の違いはあれど、事実上完食した事になります。
そろそろ、ジロリアンを名乗ってもいいですか(笑)。
左は三田本店の『豚入りラーメン700円、カラメ、ニンニク、アブラ』。右は京成大久保店の『小ブタ800円、ニンニク』。
三田の特徴はチャーシューの量が物凄く値段が安い点としょっぱい点。
今回でひとつの結論が自分なりに出ました。
・「ラーメン二郎」は3回食べてから判断するべし。
・まず1回目は、大食いの自覚がないなら麺か野菜を少なめで注文し、自分の食のポテンシャルを図り、2回目から
通常量なり増量なりを試すべし。
・ざっくり35歳~40歳以上になったら「味薄め(お店によってはタレ薄め、など)」を試すべし。これをする事で意外と一つ上のボリュームのメニューを完食できるかも知れません。
後日、新宿小滝橋通り店にて豚入りラーメン900円。醤油少なめ。こちらの店舗は二郎の中でも量が少ない方の店舗なので今のノマドだと余裕。そろそろ野菜マシ、野菜マシマシとか言っても良さげ。それにしてもタレ薄め(味薄め?)を覚えてからは結構、余裕で完食できるようになりました。
あちこち行ってみて改めて、三田本店は値段も安いしチャーシューもこれでもかって位入ってます。そろそろリベンジしないと。
さて、という訳で今回は『ラーメン二郎』さんのご紹介でした。
記事を書いていると二郎を食べたくて仕方がなくなる為、今から二郎に駆けつけたいと思います。
『ノマドの窓』、サイトトップページは『こちら』です。宜しくお願いいたします。