『中蘭』(閉店)(ジュラン)  『一蘭』創業当初の味を再現  /  ”Ichiran” Founder finally landed in Tokyo

『中蘭』(閉店)(ジュラン)  『一蘭』創業当初の味を再現  /  ”Ichiran” Founder finally landed in Tokyo

2021-03-31 0 投稿者: nakajar

2019年4月25日、かつての一蘭の味を復活させるとのコンセプトで彗星の如く現れました『中蘭』(ジュラン)さんのご紹介です。

 

こんにちは、ノマドです。

有楽町に一蘭創業者、中原貞之氏の最後のお弟子さんが味の復活を宣言し、店舗をオープンさせました。




『中蘭(ジュラン)』

 

中蘭とは?。まず、なからん、ちゅうらん、ではなくじゅらん、と読むそうです。今日中、とかですと、じゅうと読む事があるかと思いますが中蘭と書いてじゅらん、と読めるのか、そう読めるのか、あて字なのかは分かりません。

 

『一蘭』は中原貞之、圭子夫婦が1960年福岡市に創業したお店が起源。その後1966年に小郡市に移転し、その際に店名を『一蘭』としたとの事。中原夫妻は忙しさゆえ廃業を考えたが多くの客から辞めないで欲しいとリクエストされ、そこから常連客にだけラーメンを提供する『会員制』が生まれたそう。

その会員制ラーメン店の常連客である吉富学氏がのちに一蘭の後継者となります。

真偽のほどは定かではありませんが当初、中原氏は一蘭の屋号、味、を吉富氏に無償で譲りました。その後、アイデアマンである吉富氏は一蘭を瞬く間に世に広め発展させます。『味集中カウンター』を開発したのも彼でした。

一蘭が有名になると中原氏は吉富氏に当初は無償で譲った屋号、味、などに対して多額の請求をして来、その金額は年々多額になっていったとの事です。終いには一蘭の屋号を今後使用するなとまで言われ、裁判沙汰になったとか…。

 

そして今回遂に、『中蘭』(じゅらん)という刺客の来京です(笑)。

 

かつての一蘭ファンのノマドとしては『中蘭』が、味が劣化しきった『一蘭』(私感)、のかつての味を再現してくだされば裏事情なんてどうでもいいんですが。

 


『お店の場所』

お店の場所は『こちら』です。

JR有楽町駅から徒歩3分くらい、東京駅からでも丸の内側からでしたら10分もかからないと思います。

実はノマドはこちらのお店を知りませんでした。

『中蘭』のすぐ近くに先日オープンしました『GYOZA OHSYO 有楽町国際フォーラム店』(餃子の王将、の新コンセプト店舗みたいなお洒落な内装&ヘルシーメニューがあるお店)が気になり訪問しようとしたその時、今まで見た事の無いお店を発見します。ノマドは仕事の関係で有楽町界隈にはわりと足を運ぶため驚きました。ちょうどGW前の4月25日にオープンしていたんですね。
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一瞬通り過ぎそうになるも「あれっ、こんなところにラーメン屋はなかったよな?、と立ち止ります。

よく見ると「本家 熟成唐辛子 とんこつらーめん 中蘭」とあります。???。もしかしてまた『康龍』みたいのが現れたのか?、と思っていると↓↓↓。

 

繰り返しますがノマドは詳しい裏事情は分かりません、知りません。

ですがこの売り出し文句を見る限り

なにか、誰かに対する怨念が込められてはいないだろうか?

 

いや何か、すみません、なにかそんな感じがしただけで、あくまで私はただの客なんで….。
2019年6月中旬↑。
看板がまたひとつ、増えていました。書いてあることを要約すると
一蘭の元祖は「ウチ」だ、ということ、先代中原氏の体調不良によりやむなくお店を譲ったこと、唐辛子入りとんこつラーメンの元祖も「ウチ」であること、「創業当時のあの味、スープを丁寧に作っていたとんこつらーめんをもう一度味わいたい」こと、一杯一杯手作りで出していた頃の味を今の人たちに食べて欲しいこと、などです。
中原氏の中を取って店名が『中蘭』、なんですね(たぶん)

 

価格設定は一蘭より気持ち安いかなー、くらいな感じ。ですがよく見ると「当店は替え玉一杯無料です無料です」との文言が(左上)。
写真見切れてしまっていてすみません….。
あともっと言うと「一蘭」は今まで、これだけ出店ペースが速く、店舗を増やす事に貪欲だったにも関わらず東京駅への出店が無かったんですよね。一蘭ことケチ蘭(私感)だから地価の高い東京駅への出店は避けていたのだとずっと思っていましたけど、
なるほど、だからこそ、そこに隙があった訳だ。『中蘭』さんが敢えて?東京駅周辺に出店したのは『一蘭』がその界隈への出店を避けていたからなのでしょうかね、もしかして。
まぁ、憶測だけで話をしていても不毛なので店舗紹介させていただきます(笑)。
店内はなんといいますか、料亭みたいな感じです、カウンターの奥行き、隣の方との距離、東京の中でも地価が超絶高いこの場所で、よくここまでやりましたね、というくらいな贅沢設計。このお店が今後色んな方々に知られてしまったらもうこの空間を使わせて頂くには相当な行列に並ぶ覚悟が必要になりそうです….

九州の方は人によっては一蘭の事を「あんなの養鶏所だよ」とバッサリ言いますが、これはむしろ「一蘭」の真反対にベクトルを向けましたね。

『銀座 八五』さんと路線は同じです。

パチンコ屋のカップルシート(笑)みたいな席が連なっていて、でもカップルの間に鉄柵(笑)があるのはおく1人客、お2人客、今後どちらが増えて行くかを見る為じゃないでしょうか。カップル客には鉄柵は邪魔でしかないし、お1人客からしたら鉄柵ないと「強制カップル」にさせられちゃいますしね(笑)。
オーダー用紙も「一蘭」のあのわら半紙みたいなチープなものとは違って高級感があります。
店内全体にゆったり感が感じられ、ラーメンを食べるというよりは普通に飲みに来たい、そんなお店です。なのですが、実際今後は「ラーメンを食べる」という利用の仕方はまずできなくなるかな、と個人的に思いました。何故なら同じ界隈にある『GYOZA OHSYO』さんも既に大行列(特に外国人観光客)だったので。
ピッチャーもRivers社製↑。普通に買うと1個5000円くらいします。
実はノマドが訪問した時点ではまだ「食べログ」にすら掲載されていなく、お客さんは店内に4組位でした。
『一蘭』のように目の前に暖簾とか無いのでお店の方に食べログの話をすると「そうでしょうねー」となにか意味深な回答が(笑)。

 

これはまさか、夜逃げの逆バージョンのむしろ、「夜向かう」、みたいなやつ?。

 

いや、色々好き放題書いてますが先に言っておきますが、味はとても美味しかったのでまた行きたいので、これだけは先に言っておきます。

味玉ラーメン950円、替え玉1杯無料!。
It is totally delicious than “Ichiran”.
見た目は、一蘭ぽかったりもするんですけどそれは思い込みで、一蘭の写真と並べてみたら全然違いました。まぁ、見た目の違いは大した事ではありません。
ですが、この時点で一蘭との違いがはっきりと分かります。「一蘭」ではスープの上一面に張っているラードがあまりありません。
これ、地味なようで実は凄い事なんじゃないかな、と思いましたが。HPによると塩分も極力控えているとのことです。
スープを一口。
「おいしいー」。

 

20年くらい前に博多で食べた一蘭の味を思い出したような感覚。
続いて麺。

 

やってくれました。
最近の一蘭の麺が超絶まずい(私感)ので長らく足が遠のいていましたが改善の兆しも無く。
そうそう、この本場博多のバキバキの細麺、これがとんこつラーメンには一番合うんですよ。
『一蘭』はコストの事しか考えないからこの当たり前の事ができないんですよね?。
スープ、何度も言いますが濃厚です。脂(ラード)に頼っていないです。スープ自体が濃厚です。

 

チャーシューも日に日に薄くなる「一蘭」の魔法のチャーシュー(笑)とは違いノーマルラーメンなのに、一蘭チャーシューの、そうですねー、倍くらいの質量はあるんじゃないでしょうか?。しかもチャーシューが美味しいのでチャーシューメン(1150円)もアリですね。
味玉をあえてトッピングにしているのも差別化なんでしょうか。この煮卵、お出汁が利いているのかな、これがまた美味しいです!。
ねぎは万能ねぎ。お店のウリでもある秘伝のタレに関しては、他の食材が美味しかったのであまり覚えていません…。
中蘭の半替え玉は100円なんですが、「一蘭」の替え玉くらいの量があるような。写真からも『一蘭』との麺の違いを、わかる方には感じて頂けるんじゃないでしょうか(2019年5月現在、替え玉1杯無料です)。
ちなみに一蘭で替え玉すると190円します。つまり一蘭で替え玉する人からすると、お会計から190円値引きと同じですね。中蘭の基本のラーメンは850円なので190円引くと(あくまで一蘭基準)ラーメン一杯660円、東京の一等地でこの贅沢な空間でこの金額はもはや『銀座 八五』の850円という衝撃価格のインパクトを超えてしまいました。
いや、ラーメン1660円にして替え玉は有料、のほうがよりインパクトがあったかな()
訪問するたびに値段が上がっている『一蘭』とはえらい違いですね。スープがわりと多めで、替え玉2回くらいは余裕でいけそうです。
完飲完食。
丼の底には創業者、中原氏の名前が。

 

いやー、良いお店が出来てくれました。

 

食べ終えたあとに舌がピリピリしないし、咳が出たりもしないし、明らかにクォリティが違いましたよ。
GWが明けて、お勤め人達がわんさかこの界隈に戻って来た後には行列が出来ているかも知れませんね。

 


 

後日再訪。GW開けると行列出来そうなんですねGW中に再訪。
本日も『味玉ラーメン950円』を注文。
替え玉1杯無料なので本日は半替え玉ではなく替え玉をいただきました。
店内に居て1つ気付いた事が。厨房から蒸気機関車みたいな音がずっと鳴っています。
なるほど、スープはお店で炊いてるんですね!。
さて、という訳で今回は『中蘭』さんのご紹介でした。
他の方達のレビューを見ているとなかなかに辛口なコメントが目立つようですが…、ノマドは『一蘭』より『中蘭』に1票、を投じます。

 


『営業時間など』

〒100-0005

東京都千代田区丸の内3-7-14

営業時間 : 11:00~23:00

定休日: 不定休

座席 : 23席

喫煙 : 全席禁煙


 

ノマドの窓サイトトップページは『こちら』です。宜しくお願いいたします。














中蘭 有楽町本店ラーメン / 有楽町駅銀座一丁目駅京橋駅

昼総合点★★★★ 4.0