『神名備(かむなび)』千駄木 / Great cooking
『神名備(かむなび)』さん、最高でした。
今回はあの『神名備そば』で一世を風靡しました『神名備』さんのご紹介です。
『神名備』
「神名備」さんは1999年文京区千駄木にて創業。
お店の場所は『こちら』です。どの駅からも微妙に遠いです。
看板メニューの「神名備そば」(黄金色に透き通った塩ラーメン)が人気となるも2005年9月に販売休止。ノマドはその頃はまだ東京に住んでいませんでしたがその後上京。早速「神名備」さんを食べログでチェックしたところ
「神名備そば」は無くなっているし、ラーメンは「ラーメン二郎」みたいなワイルドラーメンに変わっている…。
このありえないまでの変貌ぶりにノマドを見た瞬間勝手に察しました。
愚民たちが自らの行いが元で、神名備さんに「神名備そば」を封印させてしまった、
と。
しかもノマドはまだ「神名備そば」食べてないんですよ(涙)。
色々と調べて行くと手間暇かけて作った「神名備そば」のスープを平気で残されたり、料理ど素人のレビュアーに好き勝手に評されたり(ノマドの想像)して店主が「お前らなんかボリューム命なんだろ、これでも食っとけ」と怒りを込めて二郎系ラーメンに転換させたのでしょう(根拠なし)。
店舗入り口にも貼り紙がしてあります。「ラーメン以外の写真撮影はお断りします。また、ラーメンを食べながら何度もシャッターを切るのもお断りいたします」と。つまり「神名備」さんご夫婦は繊細で、
常識の無い人、無神経な人、悪意を感じる人、
きっとこのような方、全てお嫌いなんですね。
その他にも小さなお子様連れの方、香水が強い方、もお断りしているようです。これは、他のお客様が快適に飲食できる為の配慮ですね。
訪問初日。醤油にするか、塩にするか、まだ定まっていません。とりあえず入店。開店直後で既に満席、2名待ち。
お店に入ってすぐ左手には待機スペースに椅子、時間潰しのコミック本など、気が効いています。
そしてなんと、女将さんがオーダーを受ける際大きな声で1組ずつ「今日はチャーシュー麺ありませんがよろしいでしょうか?」とおっしゃられているではありませんか。
毎週水曜日はチャーシュー麺ないんだ?。
こちらのお店は月火休なので、チャーシューを仕込む時間が足りないのかも知れませんね。という事で翌日再訪。
「ラーメンは写しても構いません。店内および飲食しながらの撮影はお断りいたします。
このところマナーの範囲を超えて写されてる方が多く見受けられ、やむなくお断りすることといたしました」。
…すみません…。
無造作に積まれているかつおぶしやみりんなど。
でもこれよく見ると大正6年創業金七商店の「クラシック鰹節」、大正7年創業の老舗鰹節店の伏高。クラシック鰹節って4年に1度開催される全国鰹節品評会2016で農林水産大臣賞を受賞した最高陣の鰹節のようです。鰹節の保存庫ではクラシックを流しているのだとか。詳しくは『こちら』。
ノマドの前にはカップルが並んでいましたがカップルを「ほんと申し訳ないですがカウンター席のご案内でもよろしかったでしょうか?」とカウンター席に通します。
その後4名がけテーブルが空きノマドはそちらへ通されます。「あー、相席かぁ」。 『龍朋』 もいつも相席だし特に問題はないな」と思っていると
『お相席にはしませんのでどうぞお鞄を椅子に置いてください』。
凄いですね、おもてなし精神。
ゴマの酸辣麺(サンラーメン)というのがありました。酸味、辛さのバランスが絶妙との事。大人向けとの事。次の次に食べてみたいところ。
ちなみに醤油ラーメンに使用されている醤油は約100年の歴史を持つ大久保醸造の甘木霧醤油。蕎麦職人の間では知らない人はいないほどの代物との事。
醤油にも後ろ髪を引かれますが今回はやはり、「神名備そば(塩)」で一世を風靡したお店なので「塩チャーシュー麺」2052円を注文。女将さんはご丁寧に「チャーシューメン」にするとチャーシューをずっとスープに浸けているとスープがしょっぱくなります。また、後半スープが冷めやすいです」と教えてくださいます。
「アルコールは中止しております」。
アルコール飲んで横柄になったり、声が大きくなるお客が嫌なら中止というか廃止しちゃえば良い気がします(笑)。
塩チャーシューメン到着!。
クゥー、テンション上がります。チャーシューのこのボリューム、『らあめん 満来』にも負けていません。
チャーシューをスープに浸けておくとスープがしょっぱくなるのでチャーシュー待機用のお皿へ一旦移しますが
チャーシューが美味し過ぎて別皿に移す前に結構食べちゃいました。
チャーシューはとても柔らかく、柔らかいからと言って肉の旨味は全く損なわれることがなくジューシー、しかも薄味というかナチュラルな味付け、塩でなく肉の旨味と出汁?で頂くよう感じなのでいくらでも食べられます。
最近どこもかしこも「真空低温調理チャーシュー」ばかりなので『机上の空論』さんとかみたいにこれぞ元祖焼豚、煮豚、みたいなのが個人的には逆にとても新鮮ですね。
レビュアーの方にはもやしが邪魔と評される方もいらっしゃいますが、極細もやし、麺を一緒に食べると自家製?卵麺のもっちり感にもやしのシャキシャキ感が加わりこちらも個人的にはよいバランスです。
まぁ、もやしが邪魔な人は「もやし抜きで」と言えば良いですね。
塩スープ、これがまためちゃくちゃ美味しい。熱くても美味しい、冷めても美味しい。
まるで京都の料亭にでも居るかのよう。
じゃあ『神名備そば』って一体どれだけ美味しいのだろうか?。無くなる前に食べておけば良かったな…。
チャーシューが美味し過ぎて早々に食べ切ってしまいました。
女将さんにお水をお願いすると2つ、ご提供くださいました。
あっ、ウォーターサーバーはノマドの目の前にありました、次からは自分で汲みます….。
これだけのチャーシューがお出迎えしてくださったにもかかわらずあっと言う間に完飲完食。
神名備さんはラーメンと言うよりは一品料理でした。『神名備そば』、期間限定ででも、5千円でも1万円でも良いので食べてみたいなぁ。
大変美味しゅうございました、ご馳走様でした。
『ノマドの窓』、サイトトップページは『こちら』です。宜しくお願いいたします。
夜総合点★★★★★ 5.0