これぞ九州豚骨ラーメン 『一瑞亭(いっすいてい)』 新宿御苑前
新宿御苑前に2016年4月にオープンした本場クオリティの豚骨ラーメン店『博多 一瑞亭』さんのご紹介です。
新宿御苑前に本場クオリティの豚骨ラーメン店を発見致しました。
『博多 一瑞亭(いっすいてい)』
瑞(すい)の意味合いはめでたい、とかみずみずしい、等ですが一瑞と言う言葉は無い様で、多分造語でしょう。九州のラーメン店で長年修行された店主が「本場の味を東京の方達にも知って頂く為に」と2016年4月21日に新宿御苑前に店舗をOPEN。
続いて2017年5月1日には港区三田にも2号店をOPEN。
『スープのこだわり』
一瑞亭が凄いのはスープの製法。
「呼び戻しスープ」と言われるもので、それは例えるなら毎日新しいタレを古いタレに継ぎ足し継ぎ足しして行く鰻屋のいわゆる「秘伝のタレ」と同じ事をラーメンのスープで行う事です。その日に炊いたスープを使い切るのが「取り切りスープ」、その日に炊いたスープの一部(洗面器一杯分程)だけを残し、また次の日に炊いたスープにそちらを混ぜる、を何日も何年も続けて行くとの事です。ラーメンと心中しないと出来ない技ですね。
しかも寸胴鍋では無く羽釜を使うのも特徴。寸胴鍋は本来は弱火でスープを取る為のもので、ハイカロリーコンロで強火でスープを炊き続ける豚骨スープには熱効率、スープの対流の面で羽釜が理想との事。
「呼び戻しスープ」は毎日毎日スープの品質管理を徹底しないとタレが劣化したりしたら全てを廃棄する事になったりと、とにかく神経は使うし、お店が休みの日も火入れをしないといけなかったりと非常に大変な作業。
最悪、菌とかを処理してきれていない事から食中毒等が発生すれば営業自体出来なくなるリスクもある事からこの手法を導入する店舗は少ない。
元々は久留米の『大砲ラーメン』がこの手法を用い、久留米のラーメン店を中心に日本全国に広まった言わば文化ですね。なので久留米のラーメン店にはこの製法を用いている店舗が多いです。
実際には、例えば江戸時代から現在までタレを継ぎ足し続けて来たお店のタレの中に、江戸時代のタレが残っている確率は0パーセントらしいですけどね(汗。
私も「大砲ラーメン本店」で初めてラーメンを頂いた時はその他の九州ラーメンもあちこち食べ歩いた後日の訪問でしたが明らかにスープが違う、と正直思いました。
『お店の場所』
お店の場所は『こちら』。
地下鉄丸ノ内線新宿御苑前駅から直ぐ。新宿三丁目駅から出口にもよりますが徒歩10分位。
『お店の外観』
新宿通り沿いです↑。
私はこの辺りを歩いていた時お店の看板では無く凄まじい豚骨臭で気付かされました(笑)。私は東京の豚骨ラーメンより先に本場の九州豚骨ラーメンを知り、染められて生きて来たのでこの匂いだけで「ここは絶対に美味しいお店だ」と判断し即入店する事に。
ちなみに私が東京で九州豚骨ラーメンクオリティだと感じるお店は『博多ラーメンしばらく』日本橋、『博多 濃麻呂』二子玉川とその暖簾分け?店舗の『東京ラーメンセンター』飯田橋、『博多食堂』渋谷、『くるめや』新橋、あと私は伺った事がありませんが新宿にもオープンしたみたいですね。
今は閉店(東京撤退)してしまいましたが『博多一幸舎』池袋、もかなり美味しかったです。こちらも羽釜で豚骨を炊いている、博多に本店を構える老舗ラーメン店でした。
『店内風景』
店内はウッドと黒を基調としいてシックな内装です。落ち着く感じ。大砲ラーメン久留米本店もこんな感じでしたね。
調味料類はゴマ、ラーメンの追いタレ、辛子高菜、珍しいところでは白生姜。多分スープの色が変わらぬ様に配慮されているのかと思われます↓。
『絶品泡豚骨ラーメン』
このビジュアル。もう何も説明は要りませんね(笑。本場九州豚骨ラーメンが好きな方なら間違いなく唸る味です。麺も抜かりなく、細くて硬くてコシのある本場の麺です。
辛子高菜とライス、これまた最高の組み合わせ。辛子高菜の辛さでご飯が進みます。ミニ炒飯、ミニ餃子のメニューももありますよ。
バリカタ麺を一気に啜ります。
替え玉もバリカタで。スープは勿論完飲し、胃はもたれます、ゼラチン質と脂が融合、乳化して飲み易くなってはいるものの実は脂の塊を頂いてる訳で。
ちなみに九州在住の方は「毎日飲んだら体いわすでぇ」とおっしゃいます(笑)。
さて、と言う訳で今回は、本場博多豚骨ラーメン店『一瑞亭』さんのご紹介でした。
いつまで呼び戻しスープが続くのが、東京在住の九州人の方々その他、乞うご期待ですね。
こちらのラーメンは本当に最高でした。ご馳走様でした。
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